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くるみ【クルミ】 コトバンクより引用
《栄養と働き&調理のポイント》
種実類のなかでもっともエネルギーが高く、脂質の多い食品です。
○栄養成分としての働き
主成分は脂質で、70%以上がリノール酸やγ‐リノレン酸などの良質の不飽和脂肪酸なので、血液の粘性を抑え、血管の老化を予防します。したがって、動脈硬化など生活習慣病の予防に最適です。最近では、コレステロール値を下げる働きがあることもわかっています。
グルテリンという良質のたんぱく質も多く含み、消化吸収しやすいので高い強壮効果が期待できます。
ビタミンB1、B2も含み、疲労回復、体力増強に役立ちます。
脂質に含まれる脂溶性ビタミンのビタミンEも動脈硬化予防に役立ち、肌をきれいにして老化を防いでくれます。
○漢方的な働き
ぜんそく、腰痛、足腰の弱り、精力減退、頻尿(ひんにょう)、便秘(べんぴ)などに効果があります。脳にもよいとされ、老人性痴呆症(ちほうしょう)にも有効といわれています。
○注意すべきこと
高カロリーなので、肥満が気になる人はひかえめに。健康な人にとっても食べすぎは禁物です。すりつぶして青菜と和えたり、細かく刻んでサラダにふりかけたりすれば、食べすぎを防ぎ、吸収も高まります。古くなって酸化したものを食べると下痢(げり)を起こすことがあるので、殻(から)をむいたものは早めに食べきりましょう。