2018年04月18日 09:59
脳について
脳(fMRI画像)
重さからすると、1400グラム足らずの組織の塊でしかない脳ですが、実際には比類なき器官です。脳は私たちが生きていくために絶対に必要な器官であり、これなしでは心臓の働き、呼吸、消化といった、生命活動を支える機能が停止してしまいます。しかし脳の働きはそれだけにとどまりません。今日の出来事をいくつか思い出してみてください。昼ごはんは美味しかったですか?一番最近見た映画を覚えていますか?楽しい映画でしたか?それとも悲しい映画でしたか?家から一番近いコンビニまでの道順を説明できますか?
脳があるから私たちは感動し、決心し、行動するのです。人生を経験から学び、言葉を話し、抽象的なことを考えるのも、脳あってのことです。つまり、脳があるから人間なのです。しかし脳は一体どんな仕組みになっているのでしょう。
この答を見つけるために、理研BSIだけでなく世界中の脳神経科学者が日夜研究を続けています。研究者は、脳機能についての基本的な理解に始まり、脳の成長の理解、コンピュータ機器での脳機能の再現方法に至るまで、さまざまな課題に取り組んでいます。また、どうすればアルツハイマー病のような神経疾患や、損傷を受けた脳を治療できるのかといった、私たちの社会が抱える重要な医療問題についても研究しています。
近年、脳神経科学研究の様々な分野で大きな進展が見られました。以下に紹介するのは、最近の研究成果のいくつかです。
引用元:http://www.brain.riken.jp/jp/aware/