ウミガメを守れ!~産卵~採卵と保護~ 海亀(海がめ)写真付き



ウミガメ海がめ産卵海亀
去年僕の職場にタクシーの運ちゃんからタレコミがありました。
内容は以下のとおり、
「××の浜で海がめが産卵していった、でも場所がよくない」

早速職場の人と一緒に場所の確認に行きます≡≡≡≡≒(* - -)ノ ヌオーー
海がめの保護という観点から、もし産卵した場所が悪かった場合、
その卵を安全な所へと移動させなくてはいけません。
その際に沖縄県からの移動許可をもらい、
海がめの採卵資格を持っている「その道のプロ」にお願いして移動するのです。

車を飛ばす事15分恩納村内の浜に着きました。
現場を確認すると近くに川があって
大雨が降ってしまうと卵が流される危険があります。

これはいかんと上司が早速沖縄県庁へと電話をします。
するとなんだかんだもめてましたが許可がおりました。

なにわともあれ許可も取れたし、よかったなぁ~と。
前フリが長かったですね、これからなんですよっ

そして仕事が終わってちょっとばかり産卵現場をもう一度みにいきました。
それがこれ↓

ウミガメを守れ!~産卵~採卵と保護~ 海亀(海がめ)写真付き

木の棒のは目印でその中で産卵した見たいなんです。
その前に穴が列を組んでその棒の場所へ伸びてますよね、
それが海がめの通ったあとなんです(^^)

写真をとってたら上におっちゃんに
「これから採卵をする人が来よ~」と教えられました
話を聞くとそのおっちゃん自身も「その道のプロ」の一人らしいのです。

せっかくだからという事で待つ事にしましたっ
日も暮れ始めていて夕日がオレンジに光っています。


しばらくすると発泡スイチロールを棒をもったおっちゃんがやってきました
「その道のプロ」の一人です。(笑)
話を聞くとかめさんは産卵したあと生んだ場所をカモフラージュするらしく、
見た目にはどこにあるのかわかりません。
なのでまずは場所の特定を。。。
という事で産卵した穴の特定に入りました。



上の写真のように少しずつ棒を差していきます。
海亀が砂を掘った所は砂がやわらかくなってるので棒がするすると入っていきます。
そこがもっとも深く入る所が卵のある所ですね!!
しかし卵をつぶさないように慎重です。

おじさん曰く
「先週の採卵の時はこれですぐ見つかって、すぐに移動できたさ~。
でもこれで見つからない時はこの周りの砂を掘らないといけないから
重労働だよ~」と



しかし・・・刺せども刺せどもなかなか手応えを見つけられません、
その時に採卵資格をもってるもう一人のプロがやってきました。

そして「これはらちがあかないから掘るしかないよー」と
掘り始めました↓



僕も近くの施設からスコップを借りてきて手伝いました。

亀は大体50cm程下まで掘ってそこに産卵するので
ここら一体を全て50cm掘り下げなくてはいけません。
しかも卵を潰さないようにしないといけないので
結構な大変な作業です。

おじさんに掘らせる分けには行かないので僕が掘ってたのですが
全然みつかりません。

かなり掘り下げたのですが「なかなかないなぁ~」と、
僕の息が上がってきた頃、それを見かねたおじさんが

「だぁ~、変わろう、僕はゴッドハンドを持ってるからね、すぐに見つけられるよ~」
と冗談交じりに。
そこで僕はお願いして写真を取る事にしました。
(青い服がそのおっちゃん)






でもそしたらですね~、
すぐ見つかったんですよ、卵がっ!!





しかも自称ゴッドハンドのおっちゃんに!!
「おぉ!すげー!!」と思いました(笑)

ほんとピンポン玉ぐらいの大きさですね!
これが拡大です↓




ちょっと感動しましたね!
そして手で慎重に掘り進めるとーー





(@ ̄□ ̄@;)オォ!!すげーたくさんある! 

採卵許可のあるにぃちゃんが早速採卵をはじめます!
手馴れた手つきでガシガシ箱の中へ!





産卵は亀の大きさによって生む数が増減するらしく
大体一回に90~120個ぐらいの差があるみたいですね。

今回はトータルで110個出てきました(^^)

拡大するとまだ卵がやわらかいのがわかります。




これぐらいやわらかい時じゃないと移動できないみたいなんですよねー、
大体産んで3日以内。
これはこのあと卵が乾燥して堅くなり、
それから成熟するプロセスに入ってっしまうからみたいですね。
それもものすごいデリケートな物らしく、
卵の上下を間違えてしまうともう孵化しなくなってしまうらしいです。

だから資格が必要なのかっ(^^)納得!

そしてその足で状態のいい浜へ車で移動。
適度な穴を掘ってゆっくりと置いて行きます。

「卵は引っ付いてる方がいい、その方が回りの卵同士で刺激になって孵化率が高まるから」
さすがプロ、言う事がちがいます(笑)

でもその日はやたら羽虫が飛んでいて服やら顔やらについて大変でしたっ

その時おっちゃんが
「羽虫がたくさん飛ぶ日は、昔から亀が卵を産みに来るって言われてるんだよー」と

(@ ̄0 ̄)へぇ~

なんだか不思議な感じがしました。

すでに日も暮れて、月明かりに照らされた海から
亀さんがこっちを見ているかもしれません。

なんか貴重な体験が出来た日でした。


長々としたねた、読んでいただいてありがとうございます(^^)

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タグ :海がめ砂浜

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この記事へのコメント
おはようございます。はじめまして。
海がめの卵を移動するのにも、資格が要るなんてはじめて知りました。
しかも、こんな重労働とは、読ませていただいてびっくりです。
人間でも掘るのが、こんなに大変なのに、
海がめは、もっと大変なんだろうなぁ。
無事、生まれて、海に帰る日が来るといいですね。

トラックバック有難うございました。
Posted by ひよ月 at 2006年05月14日 10:54
ひよ月さんへ

こんにちは、コメントありがとうございますっ!
卵とるのとっても大変で、しかも傷つけないように探すのは
かなり骨がおれました。

そしてやっぱり亀もとっても大変なんだろうなぁと。
この亀たちは無事にうまれましたよ(^^)!
Posted by だーしゃ at 2006年05月17日 17:20
読んでいて感動しました!
うちの浜にもへんな足跡がついているんです。
犬でもない、カニでもない・・・。
もしかしたら、海ガメがあるいた跡じゃないかな~と思っていたんですが。
写真を見て確信しました。
しずかな浜なので、そのままにしておこっかな。
その道のプロがいることもはじめて知って、尊敬してしまいました!
Posted by puss in boots at 2011年07月08日 09:56
■ puss in boots さんへ
見たときには感動しましたよ、生きるって、生まれるって事に。
そして浜に似たようなあとがあるんですね、
亀さんが来て産んであると思います、焦らずに是非みてもらったら。。。
しずかな浜なんですね、ウミガメが来るぐらいですから、いい浜なんでしょうね(^^)
かわいい子達が生まれるのを期待します
Posted by だーしゃ at 2011年07月08日 21:00
読んで感動しました!私は動物が大好きで、ウミガメの卵を移動するのに苦戦していたという気持ちが伝わってきます。動物達のために頑張る姿がすごいです!(^ ^)
Posted by Animal Lover at 2013年07月04日 17:56
■Animal Loverさんへ
読んで頂いてありがとうございますっ
結構前のお話になってしまってますが、
ウミガメ達が産卵する事実は今も昔も変わってないと思います。
なので少しでもしっかり孵化して海を泳いで欲しいです。
子ガメたちにも頑張って欲しいですよーー。
Posted by だーしゃだーしゃ at 2013年07月05日 11:46
 
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